アルペジオから始まる、虚実世界
言葉だけつらと重ねた情景に
溶け出した、感情を一つ忘れてみた
棄てられたノートの切り端に書いた
忘れられない僕のワンダーランド
言葉に詰まって、泣いていたんだ
曖昧から逃げ出して、日々浚え
僕の手帖を開けば、空回りした過去
海底から空へ、僕ら雨の中
揺れて、答え探し
何時かの夢からはるばるやってきた
あの頃描いた姿ではないけど
間違いなく、妄想した姿はしていたんだ
透明かつ純真な世界に
淡く青色を重ねた夏でした
道草して、回り道駆けて往く
稜線に掛かった月と、凪
描いた夜の景色
然して、近付いた気はしないな